Description
- 古い物ですので、多少の埃汚れ、経年によるシミや傷み、色褪せは古道具の持つ魅力としてご了承ください。
- 水気には弱いのでご注意ください。
- 白樺の樹皮の部分は、経年劣化にともない多少剝がれやすくなっており、繊細なのでお取り扱いに注意してください。
- 中古品のため、本体(または付属の箱)には細かなキズ、汚れががあります。
- 中古品の状態に関しては事前に画像でご確認ください。不明点がございましたら購入前に必ずお問い合わせください。
- 購入後の返品はできません。熟考の上ご購入下さい。
約100年前の僅かな期間(昭和初期~昭和40年代頃)に全国で作られた貴重な農民美術、木片(こっぱ)人形です。
時代を経て再度注目されている農民美術。大正8年、欧州留学から帰った洋画家の山本鼎氏が、ヨーロッパでの農民の暮らしの見聞から、従来空費されていた農閑期を活かして「簡易な娯しみ多い創造的労働」を試み、「日本全国の農民の手から産業美術の一大種族を引き出そう」としました。
副業によって農民の暮らしの向上を図った実践的な主張は結実し、昭和5年に農民美術運動を発足させ、信州に日本農民美術研究所を設置し、男女共学で練習生を指導し、製作組合を発足、3府12県に亘って49を数えるに至ったのが原点とされます。
中でも登山人形は、明治から大正にかけて登山人口の増加に伴い、全国に登山道や宿泊施設が作られた際に、日本アルプスへの登山口・長野県松本町(現在の松本市)で、登山土産として、上高地旅館経営者で画家の井口良一氏・松本町の彫刻師・清水湧水(わくみ)氏により大正時代に考案されたのが始まりです。清水氏は、後に日本アルプス農民美術生産組合を設立、松本白樺工芸品を全国展開しました。
生産は昭和戦前から戦後、それから昭和40年代頃まで作られたものがほとんどで、山付は、戦後からの特徴です。当時、彫刻師や大工、画家や教員の人々の副業で生産されており、デザイン、技術共に素晴らしい作品です。
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